しくみとしての感情操作
著者
近藤 憲児
目次
ポジティブな操作#
レコーディングダイエット: 食事内容の可視化。食事を記録することで、自分が食べているものを意識させる。
健康診断: 健康状態の可視化。印刷された数値を見ることで、自分の健康状態を意識させる。
デイリースクラム: 作業内容の可視化。チーム全体のタスクの状況を意識させる。
日時 KPI/KGI チェック: ゴールを忘れさせない。
ネガティブな操作#
YouTube ショート動画や TikTok: 一度みたらやめられない。
Twitter: 見始めたら止まらない。
休日も仕事をする: 仕事のことで頭がいっぱい。
考察#
2 つある。
一つは、単純接触効果。内容にかかわらず、シンプルに接触した時間が長いことが、その対象に執着する原因になる。
この理屈に従えば、達成に中長期の時間を要するタイプの目標は、それを継続的に意識するために、日々の状況を可視化することが有効であることがわかる。
同じ理由で、 YouTube や Twitter などにハマりたくないならば、接触する時間をシンプルに減らすことが有効。
ここでは時間について注目しているけれども、概念との接触を減らす良い方法のもう一つは 瞑想 だろう。
もう一つは、セルフモニタリング。自分自身のアクションの結果を可視化することで、フィードバックループを作る。
岡田斗司夫のブログの文章 がこれをよく表している。自分の状態を知る → それに基づいて意識が勝手に変わる → アクションが変わる → その結果を知る → それに基づいて意識が勝手に変わる → … という具合。
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